- 熱中症とは?
- どんな症状が出るの?
- 熱中症になりやすい人
- こまめな水分補給が基本
- 涼しい環境で過ごす工夫
- 服装と持ち物の工夫
- 食事と睡眠も大切
- もし熱中症かなと思ったら
- 子どもや高齢者を守るために
- 外での運動・作業の注意
- 「暑さ指数」を参考にしよう
熱中症とは?
熱中症とは、暑さによって体の中に熱がこもり、体温の調整がうまくできなくなって起こる、さまざまな体の不調のことです。気温や湿度が高い環境に長くいると、誰でもなる可能性があります。軽いものではめまいや立ちくらみ、重くなると意識がもうろうとするなど、命にかかわることもある、こわい症状です。けれども、正しく対策をすれば、防ぐことができます。まずは「暑さは体に大きな負担をかける」ということを、しっかり意識しておくことが大切です。
どんな症状が出るの?
熱中症の症状は、軽いものから重いものまでさまざまです。初期には、めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のけいれん(こむら返り)などが見られます。さらに進むと、頭痛、吐き気、体のだるさ、大量の汗などが出てきます。重くなると、まっすぐ歩けない、呼びかけに反応しない、体が熱いのに汗が出ない、といった危険な状態になることもあります。こうした重い症状が見られたときは、すぐに助けを呼び、119番に連絡するなど、急いで対応する必要があります。
熱中症になりやすい人
熱中症は誰でもなる可能性がありますが、とくに注意が必要な人がいます。小さな子どもや、高齢の方は、体温の調整が苦手なため、なりやすいといわれています。また、外で長く活動する人や、体調がすぐれない人、ふだんあまり汗をかかない人も注意が必要です。高齢の方は、暑さやのどのかわきを感じにくくなることもあるため、まわりの人が気を配ってあげることが大切です。自分は大丈夫と思わず、誰でもなりうるものとして、しっかり対策をしましょう。
こまめな水分補給が基本
熱中症対策のいちばんの基本は、こまめな水分補給です。のどがかわいたと感じる前に、少しずつ、こまめに水分をとることが大切です。一度にたくさん飲むより、回数を分けて飲むほうが効果的だといわれています。たくさん汗をかいたときは、水分とあわせて塩分も補うとよいでしょう。スポーツドリンクや経口補水液などが役立ちます。寝ている間にも汗をかくので、寝る前や起きたあとの水分補給も忘れないようにしましょう。「のどがかわく前に飲む」を習慣にすることが大切です。
涼しい環境で過ごす工夫
暑い環境に長くいないことも、大切な対策です。気温が高い日は、無理をせず、エアコンや扇風機を使って、室内を涼しく保ちましょう。「電気代がもったいない」と我慢してしまう人もいますが、命を守るためには、暑いときにためらわず使うことが大切です。外出するときは、日かげを選んで歩く、帽子や日傘を使う、といった工夫も効果的です。風通しのよい、涼しい服装を心がけるのもよいでしょう。暑さから体を守る環境づくりを、意識してみてください。
服装と持ち物の工夫
暑い日の服装は、通気性がよく、汗をよく吸う素材を選ぶのがおすすめです。色も、熱を吸収しにくい明るい色のほうが、暑さがやわらぎます。外出するときは、飲み物、帽子、汗をふくタオル、日傘などを持っていくと安心です。最近は、首を冷やすグッズや、携帯用の扇風機なども広く使われています。こうした便利なアイテムを上手に取り入れると、暑い日の外出が少し楽になります。ちょっとした準備が、熱中症を防ぐ大きな助けになります。
食事と睡眠も大切
熱中症を防ぐためには、ふだんの体調を整えておくことも欠かせません。暑いと食欲が落ちがちですが、しっかり食事をとることが、暑さに負けない体を作ります。朝ごはんを食べることは、水分や塩分の補給にもつながります。また、睡眠不足は体力を落とし、熱中症のリスクを高めます。エアコンなどを上手に使って、しっかり眠れる環境を整えましょう。バランスのよい食事と、十分な睡眠。この基本を整えておくことが、暑い季節を元気に乗りきる土台になります。
もし熱中症かなと思ったら
もし、自分やまわりの人が熱中症かもしれないと感じたら、まずは涼しい場所に移動しましょう。日かげや、エアコンの効いた室内などが理想です。次に、衣服をゆるめて体を楽にし、首や脇の下、足の付け根などを冷やすと、体温を下げる助けになります。意識がはっきりしていれば、水分や塩分をとらせます。ただし、呼びかけに反応しない、自分で水が飲めないといった場合は、無理に飲ませず、すぐに119番に連絡してください。早めの対応が、何よりも大切です。
子どもや高齢者を守るために
小さな子どもや高齢の方は、自分で不調をうまく伝えられないことがあります。だからこそ、まわりの人が気を配ってあげることが大切です。子どもは地面に近く、大人よりも暑さの影響を受けやすいといわれています。こまめに様子を見て、水分をすすめてあげましょう。高齢の方には、「暑くない?」「お水飲んだ?」と、声をかけてあげることが効果的です。エアコンを使うようにすすめることも大切です。家族や地域で見守り合うことが、大切な人を熱中症から守ります。
外での運動・作業の注意
暑い日に外で運動や作業をするときは、特別な注意が必要です。気温の高い時間帯を避け、こまめに休憩をとりましょう。休憩のたびに、しっかり水分と塩分を補給することが大切です。少しでも体調がおかしいと感じたら、無理をせず、すぐに作業や運動をやめて休みましょう。「これくらい大丈夫」という油断が、重い熱中症につながることもあります。一人で活動するのではなく、まわりと声をかけ合いながら行うことも、安全のための大切なポイントです。
よくある質問(Q&A)
「暑さ指数」を参考にしよう
熱中症の危険度を知る目安として、「暑さ指数(WBGT)」というものがあります。これは、気温だけでなく、湿度や日ざしの強さなども合わせて、熱中症のなりやすさを表したものです。テレビの天気予報や、専門の情報サイトなどで確認することができます。この数値が高い日は、いつも以上に注意が必要なサインです。「今日は暑さ指数が高い」と分かれば、外出や運動を控えたり、こまめに休んだりと、早めに対策をとることができます。気温の数字だけでなく、こうした指標も上手に活用して、危険な日を見きわめましょう。日々の予防に役立つ便利な目安です。
去年の夏、私が熱中症になりかけた日のこと
じつは私も、去年の夏に熱中症になりかけたことがあります。日中、外で少し動いただけなのに頭がぼーっとして、立ち上がったときに目の前が白くなりました。「まだ大丈夫」と思って我慢したのが失敗でした。少し休めば治ると思っていたのに、だんだん気持ち悪くなってきたのです。あわてて日かげに入り、持っていた飲み物を口にしましたが、水だけでは物足りない感じがしました。そこで近くで塩あめを買って一緒にとったら、少しずつ楽になっていきました。あとで振り返ると、朝ごはんを軽くすませて出かけたことや、前の晩によく眠れていなかったことも重なっていたと思います。元気なつもりでも体は正直です。あの日から私は、出かける前に飲み物と塩あめを必ず用意するようになりました。


コメント